PENDE KROIE として販売するTシャツ/アートパネルは、「シルクスクリーン印刷」という方法で印刷しています。
無地のTシャツ/布地を仕入れたあとの印刷行程はすべて手作業で行っているため、制約の少ない大胆な柄やデザインの再現が可能です。
その行程をさらりと紹介します。(アルミ枠と木枠の写真が混じっています。)
版をつくります。
中古で買ったシルクスクリーン用アルミ枠の場合は、まずその掃除から始めなければなりません。
前使用時の接着剤が固く残っているので、削り落として表面をきれいにします。
きれいになった枠に、専用のスクリーンを張ります。
枠よりも大きめに用意したスクリーンが、均一な加減でピンと張られるよう、調節しながら四方への張りを強めていきます。
枠とスクリーンを密着させて、専用の接着剤を塗ります。
乾いたら、はみ出た部分のスクリーンを切り落として、スクリーン張り(紗張り)は完了です。
このあと全体を中性洗剤で軽く洗い、スクリーンの油や汚れを流します。
感光乳剤という専用の薬剤を、スクリーンに均一に塗り、暗い場所で乾燥させます。
感光乳剤には、紫外線を浴びると硬化する性質がありますが、シルクスクリーン印刷はこの性質を利用しています。
版にしたい絵柄を、透明フィルムに黒で出力しておきます。
ガラス板の下に並んでいる蛍光灯は、特に紫外線を多く出すものです。
ガラス板の上に、絵柄を出力したフィルム、感光乳剤を塗布し乾燥させたスクリーン、黒い布、の順で重ねて置きます。
フィルムに絵柄が出力された部分は、黒インクによって紫外線の透過を遮りますから、それと密着させたスクリーンも絵柄部分のみ感光乳剤が硬化しないという仕組みです。
さらに押さえ板と、その上に重りをのせて、フィルムとスクリーンがしっかり密着するようにします。
蛍光灯(紫外線)を点灯させ、数分待ちます。
最適な照射時間は、感光乳剤の種類と状態によって変わります。
スクリーンを水で流します。
硬化前の感光乳剤は水溶性なので、硬化しなかった部分だけが水に溶けて流れます。
絵柄部分のつぶれや、穴がないかチェックし、版は完成です。
色と混ぜて布用インクをつくります。
刷台の上で、準備した布に刷ります。
紙でも、布地でも、Tシャツでも、印刷できます。
できました。
あとはインクが乾くのを待ち、アイロンをかけてインクを定着させれば完成です。