PENDE KROIE として販売するTシャツ/アートパネルは、「シルクスクリーン印刷」という方法で印刷しています。

 

無地のTシャツ/布地を仕入れたあとの印刷行程はすべて手作業で行っているため、制約の少ない大胆な柄やデザインの再現が可能です。

その行程をさらりと紹介します。(アルミ枠と木枠の写真が混じっています。)

ささき/P1030344

版をつくります。

中古で買ったシルクスクリーン用アルミ枠の場合は、まずその掃除から始めなければなりません。

前使用時の接着剤が固く残っているので、削り落として表面をきれいにします。

 

ささき/P1030350

きれいになった枠に、専用のスクリーンを張ります。

枠よりも大きめに用意したスクリーンが、均一な加減でピンと張られるよう、調節しながら四方への張りを強めていきます。

 

 

ささき/P1030356

枠とスクリーンを密着させて、専用の接着剤を塗ります。

乾いたら、はみ出た部分のスクリーンを切り落として、スクリーン張り(紗張り)は完了です。

このあと全体を中性洗剤で軽く洗い、スクリーンの油や汚れを流します。

 

 

ささき/P1030362

感光乳剤という専用の薬剤を、スクリーンに均一に塗り、暗い場所で乾燥させます。

感光乳剤には、紫外線を浴びると硬化する性質がありますが、シルクスクリーン印刷はこの性質を利用しています。

 

 

ささき/P1030369

版にしたい絵柄を、透明フィルムに黒で出力しておきます。

 

 

ささき/P1030370

ガラス板の下に並んでいる蛍光灯は、特に紫外線を多く出すものです。

ガラス板の上に、絵柄を出力したフィルム、感光乳剤を塗布し乾燥させたスクリーン、黒い布、の順で重ねて置きます。

フィルムに絵柄が出力された部分は、黒インクによって紫外線の透過を遮りますから、それと密着させたスクリーンも絵柄部分のみ感光乳剤が硬化しないという仕組みです。

 

ささき/P1030376

さらに押さえ板と、その上に重りをのせて、フィルムとスクリーンがしっかり密着するようにします。

蛍光灯(紫外線)を点灯させ、数分待ちます。

最適な照射時間は、感光乳剤の種類と状態によって変わります。

 

 

ささき/P1030382

スクリーンを水で流します。

硬化前の感光乳剤は水溶性なので、硬化しなかった部分だけが水に溶けて流れます。

 

ささき/P1030377

絵柄部分のつぶれや、穴がないかチェックし、版は完成です。

 

 

ささき/P1030388

色と混ぜて布用インクをつくります。

 

 

ささき/P1030390

刷台の上で、準備した布に刷ります。

紙でも、布地でも、Tシャツでも、印刷できます。

 

 

ささき/P1030391

できました。

 

 

ささき/P1030144

あとはインクが乾くのを待ち、アイロンをかけてインクを定着させれば完成です。